「順風満帆に生きて、苦労もせずに、成功を収めた人などいません。
失敗も、挫折もなく、人生の勝利者になった人もいません。
泣く思いで苦労に耐え、何度も絶望の淵に立ちながら、粘り強く、
前へ、前へと進んでいった人が、人生の勝利者になっているんです。
たとえ、失敗や敗北はあっても、絶対に腐ってはならない。
いじけて、自らを卑しめることこそが敗北なんです。
忍耐強い人が、最後に勝つ人なんです。
その粘り強さを身につけていくための唱題であり、仏道修行であることを忘れないでください。
人生の勝利の栄冠は、信心を根本に、執念に執念を尽くし、粘って粘って粘り抜き、
自分の決めた道を歩んでいった人の頭上に輝くことを宣言しておきます」
メンバーは、ほおを紅潮させ、瞳を輝かせて、伸一の指導に大きく頷いていた。
「七度倒れて八度起き上がるという、勇気ある人は即ち将来ある人である」(注)
これは、創価の父・牧口常三郎と親交の深かった、北海道ゆかりの教育者である新渡戸稲造の箴言である。